新着情報

2017.07.27

猫の交配

ネコちゃんの発情は年に2回以上あり、中には発情が繰り返し起こるネコちゃんもいます。ネコちゃんは交尾の刺激で排卵が起こります。ワンちゃんと比べても子供ができやすい仕組みになっています。しかし、メスのネコちゃんがオスを受け付けず、人の助けが必要になることもあります。大きさが違って乗ることがことが出来ないこともあります。交配の流れは

メスが発情して3または4日目で交配

更に2日後に交配

交配1日目は排卵を促すための交配で、卵子が精子を受け入れ,受精が出来る状態が2日目の交配です。オスの精子は麻酔薬を使うことで精巣から尿道に精液が出てくるので、カテーテルを使って採取をします。麻酔をする前の検査として、心臓の検査と血液検査が必要になります。

2017.07.10

下痢

下痢と言われると形がなく水分を多く含んだ便と思われがちですが、便量が増える場合も下痢と同じ病気だということがあります。下痢は大きく分けて大腸が原因の場合と、小腸が原因の場合とに分かれます。さらに、急性と慢性で治療も異なってきます。普段よく診察するのは急性の大腸性の下痢です。便の回数が異常に増えて、量が減ります。血液や粘液が混じることもあります。ゼリー状の分泌物が出てくることもあります。原因はよくわからないことも多く、食べ物や環境の変化などが推察されます。治療せずに数日で治ることもあります。

急性の小腸性の下痢は、おう吐を伴います。下痢の回数は変わらない場合や増える場合があります。便に血液が混じっても赤くはありません。コヒー色から緑色になっています。膵炎や伝染病などが考えられます。原因は硬い異物や油分を多く含むものを食べたり、血液のコレステロールや中性脂肪が高いとなりやすく気をつけないといけません。

慢性の腸炎は、数週間続く場合に考えていかなくてはなりません。大腸でも小腸でも原因は同じものです。原因は細菌性、アレルギー性、腫瘍または脂肪の吸収不全に分けられます。

腫瘍を疑う場合は病理検査が必要です。エコー検査で腫瘍が疑われる時は、始めに針生検をします。ただし、この検査で判るのはリンパ腫など円形細胞腫と呼ばれる腫瘍のみです。この検査方法では癌の判断は難しいです。癌が疑われる場合は、組織検査をしなければなりません。腫瘍以外の腸炎は、1つは治療の反応をみて判断をしていくか、犬種によって病気を絞っていく方法を取ります。

腸で細菌が増え下痢が始まる病気は大型犬でよく診察をします。中には肝臓の酵素が増えてしまう場合もあります。下痢が止まると肝酵素も正常にもどります。抗生剤を使って治療をします。2から3週間の投与が必要です。細菌が増えなくなるように、繊維の多い食事や脂肪分の少ない食事を与えて予防をしますが、年に数回の下痢は避けることが難しい病気です。

アレルギー性の腸炎は、抗生剤で良くならず、ステロイドなど免疫抑制剤の効果がある腸炎です。胃炎も起こしていることもあります。病理検査のメリットはありません。病気は完治することも、完治しないいこともあります。食事のアレルギーの検査をしていただければ、食べても良いもが判ります。ただし、リンパ球のアレルギー検査でしか判断できず、IgEの検査では原因が特定できません。検査で食べるものがない場合もあります。免疫抑制剤での治療が必要になります。大腸炎が続くと、ワンちゃんの場合はポリープが出来ることがあります。ミニチュアダックスフンドに多いと言われています。違う犬種で経験しましたが、あまり見る病気ではありません。出来たポリープは切除しなければなりませんが、食事を変更して良くなりました。

脂肪の吸収不全はリンパ管拡張症と呼ばれる病気です。腸と並行してリンパ管が走行しています。リンパ管は吸収した脂肪を運ぶ役目を担っています。リンパ管につまりが出来ると脂肪分が吸収できません。この病気に生まれた時からなっているワンちゃんもいます。ヨークシャテリアに多いと言われています。高齢になれば、ガンなどがリンパ管につまってこの病気になることもあります。食事での管理や原因となる病気を見つける必要があります。

病気ではありませんが、大きいワンちゃんや活発なワンちゃんは始めの便は硬くても、回数をするうちに柔らかくなることがあります。

2017.06.10

暑くなってくると皮膚病が増えてきます。

東大阪市日下町のシモダ動物病院です。

皮膚疾患は大きく分けて、痒みのない皮膚疾患と痒みのある皮膚疾患に分けられます。

かゆくない皮膚病は脱毛症です。病気でよく知られているのは、季節性の脱毛やアロペシアXと呼ばれている脱毛をよく目にします。
季節性の脱毛は背中に左右対称に毛が抜け、皮膚も黒くなっています。日照時間が原因と言われいます。秋から冬にかけて脱毛し、春になると毛が生えてきます。
原因が判らない脱毛は、勢手術をすると毛が生えてくることが多いです。ただし、避妊や去勢をしているのに毛が生えないこともあります。その場合は、男性や女性ホルモンが副腎から出ていることもあり、尿にホルモンが出ているか確認をしていただくこともあります。必ず毛が生えてくるものでもないのでよくご相談をさせていただいて治療をしていきます。

バリカンで毛を短くした時に毛が生えてこなくなることもあります。甲状腺の薬など与えると毛が生えてくることもありますが、一番の予防は毛を短く切らないことです。

 

痒みがある皮膚疾患の原因は細菌、真菌、寄生虫かアレルギーです。

夏に見られる皮膚炎は急性の湿性皮膚炎です。ノミのアレルギーが一番の原因になります。背中全体がぶつぶつができて、お尻のあたりを噛むと刺激でベタベタとした皮膚炎になります。かなり痒みが強い皮膚炎になります。ノミの予防はみなさんされているのであまり見なくはなってきました。

暑くなると細菌や真菌による皮膚の常在菌が異常に増えてしまう場合もあり、痒みの原因となります。原因となる菌は球菌やマラセチアと呼ばれる菌が多くなります。ただし、アレルギーなどが原因で増えることもあります。

 

皮膚が春になると必ず痒くなったり、1年中痒くなったりする場合、アレルギーやアトピーと呼ばれる皮膚病を考えなければなりません。けれども、時には皮膚にダニがいて、ひどい痒みになることもあります。他のワンちゃんと接触がなくやホテルなど預けたこともないのにダニがつくことがあります。検査でわからないこともあります。痒み止めが効きません。

 

 

 

ブラベクトと呼ばれるお薬があります。3か月間ノミ、ダニから守ってくれます。アトピーと疑われたワンちゃんも、ノミがつくと痒みが出てくるので飲んでいただきたい薬です。色々な皮膚の寄生虫に効果もあり、コリーなどのイベルメクチンが使えないワンちゃんにも使えます。

 

 

 

耳の周りに痒み、脱毛、フケがある皮膚炎もあります。感染や寄生虫などがいなければ、原因が良くわからない病気になります。自然と治るケースもあります。良くならなければ、症状に合わせてシャンプーやはお薬を使います。

アトピーやアレルギーは飼い主さんもつらい病気です。食べ物のアレルギーであれば、食事を変えると良くなります。食べ物のアレルギーはかゆみ止めが効かないこともあり、皮膚のダニと区別するためにはお薬を飲んで頂きます。更に、アレルギーの検査をするか、食事を違う物に変えなければなりません。食物アレルギーは従来のIgE検査では見つけることが難しく、リンパ球反応検査でしか判断できないことが多いです。

食べ物のアレルギー以外は、痒み止めを飲んでいただくか減感作と呼ばれる注射をする方法があります。よく使われる薬は、プレドニゾロン、シクロスポリン、オクラシニチブ、抗ヒスタミンです。中でもオクラシニチブは最近使われるようになった物です。ステロイドに比べて副作用がなく、シクロスポリンよりも早く痒みが収まります。痒みが出てからでは抗ヒスタミンは痒みがほとんど止まりません。市販されているアレルギーのワクチンは、家の畳などに潜んでいるダニの注射があります。耳の痒みが改善したり、指の間の痒みが良くなります。

アトピーやアレルギーは治ることがほとんどない病気です。上手に付き合っていかなくてはなりません。

同様に治らない皮膚炎は、天疱瘡と呼ばれるものがあります。円板状や落葉状と呼ばれるものです。鼻の頭や耳に炎症を起こしたり、全身に症状が出るものまであります。始めは鼻や口の粘膜の炎症から始まります。さらに、内臓が悪くなって行きます。これらの病気は免疫が過剰に反応している病気で、ステロイドなどで炎症を抑えなければなりません。

 

 

2016.11.08

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